・ユート (最終回)
「壮絶」という言葉が似合う、そんな最終回もとい打ち切りでした。ストーリーが、じゃなくて終わり方…というか、作り手の終わりたくないという魂の声というか、それでもなお何かにしがみつこうという気迫というか。
ジャンプの打ち切りというと、それまで進んでいたストーリーをそのまま消化して、まだ途中だけど「俺たちの戦いはまだこれからだ!」で終わるか、あるいは前回までの展開を無視して最終回の展開をして、その中で回想のごとく前回から最終回の間の話を語るか…の2パターンが多いわけですが、そのどちらでもない、途中ぶったぎりで後をダイジェストで語る、ある意味やっちゃいけないパターンをやってしまった。落とし前は50ページ強の単行本書き下ろしだそうで。増刊号に完結編が掲載される武装錬金とは大違いの扱いですね。
そもそも展開の仕方がジャンプ向きじゃない。ああいうゆっくりじっくりと進めて煮詰めていくタイプの作品はサンデー向き。ジャンプはむしろ初っ端を猛烈にダッシュして人気を獲得して、その勢いを慣性でもって突き進む感じなのですが、なんか前も似たようなことを書いたような気がしないでもない。
まぁサンデーの場合だと、連載初期のまだ地に足がついてないような不安定な作品であっても(ギャグマンガに多いと思う)、しばらく連載してるうちに安定してきて面白くなるというのが多いので、たとえばいでじゅうしかり、ハヤテのごとくしかり、かってに改蔵しかり……、まぁそんな感じでブリザードアクセルはじっくり育つのを楽しみにしてます。そういえば、週刊少年サンデーの「ときメモファンド」事件。あれってもしかして、「ハヤテのごとく」の人が読みきりで書いた作品でしたっけ? もしかしてそれも「ハヤテのごとく」でしたっけ? そんなことをふと思い出しました。
1話どころじゃなかった。まだ半分にも達してない参加超人紹介、まだ2〜3話続きそう……。しかし、2000万パワーズ、大丈夫なのか? ヘルミッショネルズに相当ボコボコにされた上、バッファローマンは角がキン肉マンの腕の中にあるではないですか。またやられてしまうのですね。