・Sankei Web 社会 すしネタ記事に違法性なし 「一皿百円」店側が敗訴(04/11 19:57)
なぜか食べ物(代替品)に関しては偽装表示していてもお咎めがないがゆえに激安を謳い文句にしているような状況においてはそれらがよく使われるわけですが、消費者がそれをきちんと認識しているかどうかというのはまた別の話。それを「騙された」と思うか「おいしいから別にいいんじゃない?」と思うかは人それぞれ。たとえ市場に出回っているししゃものほとんどがししゃもとは違う魚であっても、もはやそれがししゃものスタンダードであり、もしかしたら、本物は高級なししゃもである、というのが一般の認識である可能性もある。
食って違いがわからなければ文句を言うな、というようなことを言うひどい売り手も存在するらしい。まぁ、それはそれで正しい意見の1つなのかもしれないが、それを言いはじめたら最終的に「騙されたほうが悪い」という結論になってしまいそうでおそろしい。
私は回転寿司のように激安で寿司を提供しているのはむしろ代替品だらけ、と思ってました。以前安いおすしを食べた時も、アワビを頼んでもアワビのようなものというつもりで食ってましたから。本来高額な品を、流通の関係で安く提供できるものがあるのはわかっていますが、それを年間通して安定供給するのはなかなか難しいと思うのです。それでも努力で原価ギリギリのところで儲けがないかわりに他で、という店もあるわけで、そういうお店では高級品が安価に提供されています。
そう考えると、代替品を本物のように偽って出しているお店と、本物をきちんと出しているお店が同列に扱われるのはどこかおかしいと、私は感じてしまいます。このお店もたとえ自分の店が名指しされていなくとも、まるで回転寿司全体が代替品だらけであるかのような内容の記事に憤りを感じたのだろうし、(まじめに営業してるなら) 気持ちはわからんでもない。
ただ、記事だけを怒るのではなく、こういう業界そのもの、いまの制度・慣習などに本気でぶつかっていったほうがいいんじゃないかとも思うわけで、本当に自店の信用を得たいのであれば自分たちが本当に本物を使っていることをもっと主張し、代替品を本物として出している現実をどうにかしたほうがよいのではないかと思う。その点がまだまだ心のどこかで代替品を許しているのだろうなぁと思います。
そこで、実際に使っている材料の名前を併記するように義務付けたら面白いのではないか、と。そうなった時に客はどちらを選ぶのか、気になります。
味や価格などを総合して判断する人もいれば、ブランドだけで満足してしまう人もいるだろうし、味をきちんと比較し自分の好みのほうを (値段に関わらず) 選ぶ人もいるでしょう。代替品だからおいしくない、とは限りませんから。むしろ人によっては代替品のほうが好み、という場合もあるのではないかと思う。たとえばヒラメの縁側はカレイのものに比べるとあっさりして歯ごたえあるから食べた時に違いがわかりやすい代物だけど、こってり系の味が好きな人はむしろカレイの縁側のほうがおいしいと感じるかもしれない。
まぁ、でもあれですな、本当に「実際に使っている材料の名前を併記するように義務付け」たら、各業界からものすごい反発が来たりして。
・13歳少女がアイドルチケット詐欺、80万円小遣いに : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
このニュースを見て、「最近の13歳は5000円ももらっているのですか!!」 とは思わず、「5000円で足りないってどういうことよ」と思った。買いたい、行きたいのはわかるが、限度を超えてやってしまうと、いずれ後戻りできない手段を選ばざるを得なくなる。今回は犯罪に手を染めたわけですが、もしこのまま大人になったら、もしかしたら借金に借金を重ねて、怖い取立ての人たちに電話口で怒鳴られる毎日に嫌気がさして、自らの命を絶つ、というバッドエンディングを迎える可能性もなくはないですね。
まぁ、がんばって更生して欲しいものです。三つ子の魂百までという諺もありますけど。
それにしてもやり方が、
・掲示板にチケット売ります
↓
・留守がちの家宛てに代金入り封筒を送ってもらう
↓
・回収して送り主は放置
っていうやり方、どう考えてもすぐバレるし、足もつく。このへんがつい最近まで小学生だったレベルが伺えます。
ただ、このニュースで気になるのは最後の部分。“郵便受けから抜き取れなかった分を含めると、被害は132件、約160万円に達する”とあるけど、じゃあその抜ききれなかった差分80万円はどこに行ったのか、ということ。
……もしや……?