最近のメディアは「格差」という言葉が好きだな、と思い、かつ、なんでも格差と表現すればいいってもんじゃないと思った記事。
→ FujiSankei Business i. 総合／“家庭ゲーム界”も格差拡大…「Ｗｉｉ」７３３万Ｖｓ「ＰＳ３」２０２万
これが格差ならかつてのファミコン＆スーパーファミコンとそれ以外、プレステ＆プレステ２とそれ以外、ゲームボーイアドバンスとそれ以外、も十分に格差。本当の格差はハードウェアの販売台数ではなく、その結果によるソフトウェア開発への影響とその影響による顧客満足度のほうが問題。ソフトが出なければただの箱だからねぇ。PS3は性能は高いけど、その分開発費もかかるから、Wiiでも作れるならそっちで作ってより儲けようと考えるが普通の会社だから仕方ない。まぁ、現状の販売台数的にはバランスが悪いとしか言い様がないですな。そういえば、この手の話にはXBOX360は蚊帳の外ですか。
＞従来のポータブルゲーム機は、たくさんのボタンを器用に押さなければならず、一部のマニアにしか受け入れられなかった。
これは違うな。全く違うとまでは言わないが。
携帯ゲーム機はむしろボタン数は少ない。セレクト、スタート、十字キー以外なら、GBAは4つしかない。ゲームボーイなら2ツしかない。普通のゲーム機より少ない。確かに、ボタンの多いものに対してコンプレックスがある人にとってはそれでも多いと思うかもしれないが、決してマニアにしか受け入れられないものでもない。ポケモンに代表されるように、普通に子供に受け入れられている代物だってある。
むしろ、携帯ゲーム機を使うシーン、家の中ではなく外、という点においてそれに対する抵抗感のほうが大きいのではないかと思う。スーツを来たサラリーマンが携帯ゲーム機でゲームをする、といった光景に対して「恥かしい」と思うのがそれ。でもそういう人の中には、携帯電話でゲームする人もいて、そういう人の言い分は「恥かしいから携帯電話でカモフラージュ」なのだそうだ。本屋でエロ本を買う時に、他の普通の本で挟んでレジに持っていくようなものだろうか。
確かにタッチペンを使った操作体系が、普段ゲームをやらない層に対するアピールとなり、敷居を下げたのは確かだと思うが、売れた一番の要因は知育系ソフト。
それにしてもゲームじゃないゲームの発売予定が多いなと思ってる今日この頃。