久しぶりのバロンだ。ミシディアからあっという間だった。あいつらの力はすげぇ。あいつら本気出したら俺らなんてゴミのようなんじゃねぇか。
町の宿屋でキタキタおやじを見かけた。さすがモンクだけあって、船が難破したくらいじゃびくともしないのか。再び俺たちと戦ってくれるのかと思ったら、どうやら様子がおかしい。話しかけたらいきなり襲われた。ちょっと待て。オレオレ、セシルですよ。ちょっと黒い人から青っぽい人になったり、レベルが下がってみんなより弱くなってたり、一見誰かわからないかもしれないけど、セシルですよ。
……と言ったところで聞く耳は持たず、仕方ないのでみんなでボコってみた。どうやら正気を取り戻したようだ。よかった。話を聞くと、リディアはリヴァイアサンに食われたそうだ。よりによってそんな死に方しなくてもいいのに、あの子にとって幸せってなんだったんだろうな。やるせないぜ。こんな世の中、間違ってる。よし、ローザを救って、ついでに世直ししてやるぜ。
まずは、地下水路を使って城に忍び込むことになった。
案外簡単に忍び込めたが、それがかえって不気味だ。一応大国の城だぜ。こんなに簡単に忍び込めてここのセキュリティはどうなっているんだ。俺がいないうちにずいぶんザルになったものだ。
王の間に向かおうとしたところ、近衛兵隊長のベイガンと会った。彼もまた敵の手にかかったらしく、その身をモンスターと化していた。……のだが、やたらとウネウネと踊りまくる変な奴になっていた。お前、実はそういうキャラだったのか。お堅い立場にありながら、心の底ではそういうのに憧れてたんだな。まぁ、楽しそうでなによりだ。
そんな奴は早々に倒し、バロン王に会う。あいかわらず、トンデモ王様っぷりをかましてくれるバロン王だが、自らゴルベーザ四天王、水のカイナッツォだと言い出した。あのやさしかったバロン王はあいつに殺されたそうだ。黙っていたらわからないのに、バカだなこいつ。くそう、こんなバカに俺は……。ここのところのあまりの展開っぷりに落ち着く暇もねぇ。何にしろ、ここ最近の王様の妙な言動、これで納得がいった。俺はこんな、しゃくれカメに踊らされていたのかと思うと、無性に腹が立った。
この怒りをカイナッツォにぶつけ、なんとかバロン王のカタキはとった。しかし肝心のローザがいないではないか。怒りがおさまらない。とりあえずシドの提案により飛空挺を使うことになったのだが、王の間を出ると突然閉じ込めらた。カイナッツォの最後っ屁、壁が迫り、俺たちを潰そうとしたのだった。まったくここまで俺をコケにしたのはこいつがはじめてですよ。許さん、許さんぞ。
……とか遊んでいるうちに、パロムとポロムが石化することで壁を食い止めた。ごめん、ちょっと悪ふざけが過ぎた。遊んでないで俺もなんとかすればよかった。マジごめん。こんな俺たちのためにこの子達が犠牲になるなんて……。ふと思ったんだが、質量比もそうだが、足元が固定されていないのにどうやって壁をせき止めたのだろうとかそういうことを考えたら負けだろうか。テラが彼らを元に戻そうとするも、自分の意思で石化したので戻らないようだった。でも、戦闘中に自分にブレイクしても金の針とかエスナで戻るよな。あれとは違うのか? 小声でシドに言ってみたら、空気読めと突っ込まれた。そりゃそうなんだけどさ。
とにかく飛空挺を手に入れた。これで世界中どこでも行けるぜ。
と思ったら、カイン登場、トロイアにある土のクリスタルを持って来いだそうだ。気分ぶち壊しだ。