エブラーナでエッジという忍者の王子様を仲間にした。ちょっと軽めの調子のいい奴だ。悪い奴じゃないが、どうもローザやリディアに色目を使うので気に入らない。壁抜けの術でいとも簡単に塔に侵入できたからよしとするが。
そんな俺達の前に、モンスター化したエッジの両親があらわれた。エッジは怒り心頭だ。ただ、せっかく怒っても、ジャッキーチェンの軽い吹き替え声では、なんだか台無しだ。怒っているというよりも、怒りの中に笑いが込められているような気がしてならない。
それにしても、ゴルベーザ四天王最後の1人、火のアナゴもといルビカンテは、妙な男だ。戦闘前に全回復してくれる。正々堂々とした武人ではないか。さすが中の人がアナゴと同じだけある。そして炎系で攻撃して回復してあげると、こちらにレイズでお返ししてくれる。さすがルビカンテ。他の四天王にできないことをやってのける。そこにしびれるっ、あこがれるゥ! ただし、マントの下はパンツ男だ。ローザやリディアも目のやり場に困っている。彼は武人で紳士だが、同時に変態だ。変態紳士だ。これではあこがれない。
クリスタルの奪還に再び失敗した俺達は、ドワーフ王にそのことを報告すると、今度は封印の洞窟にある最後のクリスタルを取りに行くことになった。でも俺達が最初にバブイルの塔に向かう前からゴルベーザが先に向かっているんだよな。大丈夫なのか。
火山の大穴をふさぐような大爆発にも関わらずなぜか生きていたシドに飛空挺を改造してもらい、封印の洞窟へ向かった。
クリスタルルームまで特にゴルベーザと出会うことが無かった。入口が封印で閉ざされていたから、おそらく中まで入っていないのだと思う。我先にとここに来たはずなのに、入れずにどこかでいじけているのだろうか。クリスタルを取って戻ろうとすると、突然壁が迫ってきた。クリスタルを守るためとはいえ、とんでもない仕掛けだ。バロンの悪夢が蘇るようだ。しかも壁になにか人が埋め込まれている。どこかでテレポーターの罠にハマって壁の中に飛ばされてしまった冒険者だろうか。
相手にせず、一目散に来た道を逃げてしまったほうが良いのではないかと思ったのだが、なぜかみんな戦う気まんまんで、仕方なく倒すことになった。そんな、戦う暇があったら逃げられると思うんだけどな……。なんとか潰されずに済んだ俺たちだったが、洞窟の入口近くで、またカインに裏切られた。正気に戻ったといっておきながら、またゴルベーザに操られてクリスタルごとどこかへ行ってしまった。ふざけんな。どれだけ苦労して取ってきたと思ってるんだ。裏切ったカインより、手抜きして楽してクリスタル手に入れてるゴルベーザに腹立ってきた。
何度も失敗して、いいかげんドワーフの王様に会わす顔が無いよ……。
みんなで話あった結果、しばらく寄り道することになった。