杉並アニメーションミュージアムで行われた「りんたろう」さんのトークショーに行ってきました。
現地は普通に住宅地的な街中なので、ちょいと驚きました(笑)
申し込み順に整理券が配布され、整理券に記載された番号順にトークショー会場に入って好きな席に座るシステム。
番号が若かったこともあり、最前列中央付近に座らせていただきました。
13時開始、14時20分終了ですから、トークショーとしては十分すぎる時間ではないかと思います。
内容は、
・アニメ製作に携わるようになったきっかけから銀河鉄道999の監督になって映画公開するまでの話
・質疑応答
・りんたろう最新作「よなよなペンギン」予告上映
・現在制作中の「よなよなペンギン」について
もともとアニメではなく実写撮りたくてこの世界に入ったとか、東映動画時代にまわりに比べて絵では絶対勝てないと思い演出・監督の道を目指すもそういう仕事を東映動画はさせてくれなかったとか、手塚治虫に声をかけられて東映動画をやめて虫プロに入ったとか、そこでしつこく手塚に演出やらせてくれと言ってるうちに「鉄腕アトム」の「ミドロが沼」のコンテ修正の仕事をもらってそれをきっかけにそっちの仕事をやるようになったとか、ハーロックの第1話を当時の東映動画社長が見て感動して涙を流してたとか、それがきっかけで社長自ら「銀河鉄道999」の監督にりんたろうを指名したとか(東映動画では長編アニメの監督は社内の人間を使うにも関わらず)、当時のりんたろうはテレビサイズがテンポ的にあっていて長編は全くやる気がなく、監督の話が来ても逃げてたとか、そんな感じの話が展開されました。
質疑応答ではいくつか質問が出ていたのですが、中でも印象に残っているのは、『「監修 市川崑」はどこまで監修しているのか』かな。日記で書いていいものかわからないので、その点について内容は伏せておきますが。それに関して、NHKの、たぶんBS夜話のことだと思うんですが、それを見たりんさん(とマッドハウスの社長さんだったかな)が激怒してNHKに抗議したと言ってました。訂正して欲しいというマッド側に対しNHK側は、それはできない、時間を設けるから番組中で反論して欲しい、と言ってきて呆れた、など。知りもしないくせに、さも知っているかのように事実と違うことをまるで真実であるかのように話されれば気分のいいものではないでしょうな。その場だけで済むことならともかく電波に乗ってしまっているわけだから、その影響たるや。
あと印象に残っているのは、『OVAハーロックのラストシーンは結局ハーロックを撃ったのか』。これに関しては撃った撃ってないに結論はつけませんでした。撃ったとしてもハーロックはそれを受け入れるし、撃たなくても台羽を責めたりどうこうしたりは無く、一人の漢として接する、とのこと。こういう答えはずるいという人もいるだろうし、すべてはっきりさせなくてもいいという人もいるだろうし、受け取り方は人それぞれと思われます。
そんなわけで、りんたろうさんのトークは初めてでしたので新鮮で、良い話が聞けて満足なトークショーでした。
役に立ちました