…のページを作ってみたけど、実は若干未完成だったりする。そんなお話。
食玩やトレーディングフィギュアの類は数が多いこともあり、検品自体はだいたい2段階にわけて行っています。1回目はラインナップ上のダブリや不足が無いかを確認し、不足分の入手とダブリ分の処分を実施します。中身の具合は後で時間のあるときにやればいいという考えです。そして2回目は開封して組み立てることで正常品かどうかの確認と、サイトコンテンツの材料とすべく写真撮影しています。
ところが2回目の検品は必ずしも全てに対してやっているわけではなく、未開封状態では確認できないものを優先的に行っています。たとえば昨今の宇宙戦艦ヤマトの食玩・トレーディングフィギュアは、箱にきっちり入っており、開封しないと部品の欠品や破損などがわかりません。さらに細かいパーツや組み立て部分も多いと、そのぶん商品規格にあっていない所謂不良品が混じっている可能性が比較的高いです。そんな理由からできるだけチェックするようにしています。ただ、どうしても忙しい時などは後回しにしてしまいがちです。
そんな中、11月頭のことですが、久しぶりにニュースなどの情報系以外のコンテンツを更新しようと宇宙戦艦ヤマトメカニカルコレクションシリーズのページを作っていたところ、同シリーズのPart.2が未開封のままだということがわかりました。てっきり開封済みだと思っていて、2年もの間そのままにしていたことになります。いやぁ、これはびっくりでした。
それで、いざ開封してみると、無人艦隊大型艦がノーマルとダメージVer.の両方ともに見事なまでの不良品ということがわかりました。ちなみにこんな感じでした。
「あれ?入らないヨ?」
「そんなはずないヨ、ちゃんと入れるヨ」
「だめネ、入らないネ」
「もっと力 入れるヨ」
「こう? こう?」
「そうヨ もっと力いっぱいヨ」
「だめヨ やぱり入らないヨ」
「へたネ 貸して」
「お! ちょと 入ったネ すごいヨ」
「ムギギ ムギギギギギギ」
「ちょ ちょと 壊れちゃうヨ」
「とりあえず くっついたヨ これでいいヨ」
「いいの? 斜めヨ?」
「いいヨ」
「プラスチク 色変わてるヨ?」
「いいヨ!」
「いいか!」
「いいヨ!」
というやりとりがあったかどうかは知りませんが、おそらく穴が狭かったんでしょう、無理やり入れようとした感のある変色っぷりや、入りきらずあきらめた斜めっぷりが伺えます。
「これ 斜めついちゃたヨ どうしよう」
「いいヨ!」
「いいの?」
「日本人 これシークレト思うヨ」
「だいじょぶ?」
「他と違うの みんなシークレト勝手に思うヨ」
「そうか」
「そうヨ」
というやりとりがあるわけないですが、美術室においてある像を落として腕を折ってしまい、ボンドで急いでくっつけたら腕の方向が変な感じになったかのようなエンジンの向きになっています。
これらは成型上のエラーを品質チェックが甘くて見逃したというものではなく、組み立て時の失敗をそのままラインに流してしまってるわけで、メーカーのチェック体制がどうだとか、工場全体としての品質管理というレベルではなく、働く人個人の意識の問題として、どうなんだろうなと思ってしまいます。昨今の食品問題にせよ、環境問題にせよ、いやまぁこれに触れると長くなるからやめておきますか。
他に成型上の問題としては、
・穴が大きすぎて組み立てパーツをはめてもすぐ落ちる
・穴が狭すぎて組み立てパーツが入らない
・穴が途中までしかあいてない
こんなのも2つに共通しておりました。
パーツが穴にはまらない程度であれば穴を削ればいいけど、さすがにこれだけの規模では手の施しようがありません。これに手を出したところで「素人がフィギュアの生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね……」と本間先生に言われちまいますぜ。メカニカルコレクションのページをアップしたものの、無人艦隊大型艦だけ準備中と書かれているのはそんな理由からです。
とはいえ、2年の歳月は長すぎたな、と思うわけでして交換に対応してもらえるのかすらわからないわけです。何も行動する前に心配しても仕方ありませんから、まずは週明けに問い合わせてみましたですよ。
「おかけになった電話番号は、現在使われておりません」
いかなる対応も覚悟していたけれど、さすがにそれは予想外でした(笑)
パッケージに書かれた番号はどうやらもう使ってないらしい。2年で問い合わせ番号って変わるものなのか……なんてことを思いながら、ザッカのサイトで新しい問い合わせ先を調べ、再問い合わせ。フィギュアの惨状もとい状況を伝え、交換OKとなりました。不良品に関しては、在庫さえあれば交換対応OKみたいです。ただし、無人艦隊大型艦に関してはダメージVer.しか在庫が残っておらず、ノーマルVer.については別の物と交換するか切手による返金対応ということになりました。もともと両方とも在庫が無い可能性や最悪交換不可まで想定していたので、片方でも在庫があるならありがたいし、別のものでも交換OKならそれはそれでありがたい。しかも同シリーズなら別PartでもOKと言われたので、たまたま所持してなかったデスラー戦闘空母ノーマル版と交換してもらうことにしました。
身から出た錆と棚から牡丹餅の両方いっぺんに体験したことになるわけですね。
とりあえず無人艦隊大型艦ノーマル版を探す旅に出ないといかん。