・鋼の錬金術師 (22)
いつも22日前後に発売するのに、テレビアニメにあわせたのか、変則的に上旬に発売に。
すでに作者が最終章と明言しているように、この巻でも、伏線張りであるとか話の間を溜めるなどは無く、ラストへ向かって一気に突き進んでいる感じが十分に伝わってきます。今回の流れはこのような感じ。
人造人間(プライド)をアルフォンスごと閉じ込めて時間稼ぎ
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地上では外でマスタング大佐が、内はアームストロング少将が暴れまくり
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エドたちは研究所から地下へ。ホーエンハイムは途中から単独行動。
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プライドがモールス信号で救援を呼び脱出
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地下で密かに開発していた量産型人造人間が始動
どさくさにまぎれてエンヴィーが復活
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ホーエンハイム、“お父様”と対面
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単行本22巻はここまで。
登場人物が同時並行的にそれぞれの役割を果たしていく過程が描かれています。風雲急を告げるような展開で、それぞれが用意した作戦が少しずつ花が咲いて実がなる様を見ていると、スカっとします。…と同時に、あまりにうまく行き過ぎるので、誰かの死亡フラグですか? とか勘ぐってしまうこともあります。まぁ、それはともかくとして、この巻はまだまだ伏線回収して次につなげるための下積みの段階程度にしか過ぎません。次の23巻では、焔の錬金術師全開で大佐無双が見れたり見れなかったり、第24巻では筋肉無双が見れたり見れなかったりするので、まだまだ盛り上がりには事足りません。
・あの山越えて (14)
・アオイホノオ (2)
これは後日にでも。
・ツバサ (27)
展開的に終わりは近いのだろうと思うけれど、飛王の思惑と、次元の魔女の秘密が明らかに。飛王のやろうとしていることは、小出しにされていた情報からだいたいの推測はできたものの、まさか対象がその人とは思わなかったので驚き。第三者からすると下らないささやかな願いなのだろうけれど、願った結果起こったことと、その願いを完遂するためにやろうとしたことは、世界そのものを消滅させかねないおそるべき影響力を持っていることで、それでもなおたった1つの願いを叶えるためにいかなる犠牲をも躊躇しないその姿勢と原動力はどこから沸いてくるんだろう。
そんなわけで、連載のほうは、いきなり違うマンガが始まったのかと勘違いするような展開でした。
・超人ロック ニルヴァーナ (1)
ロックにハンターをしかけて、彼の戦う姿を撮影する人物が登場。すべてはニルヴァーナのため、とタイトルに繋がる謎の言葉も。涅槃ですか。さてどのように繋がっていくのかな。
・MOONLIGHT MILE (18)
・愛…しりそめし頃に… (9)
藤子不二雄Aの作品「まんが道」の続編で、隔月発行の雑誌「ビッグコミックオリジナル増刊」に連載中。7巻と8巻は巻末のマンガが前後編にわかれていた関係かはわかりませんが、あまり間をあけずに発行されました。その影響+2月に雑誌が発売されなかった影響で、今回は約2年半ぶりとずいぶん久しぶりな新刊となりました。いや〜、待った待った。
今回はマガジンやサンデー創刊にまつわる話が収録されています。1959年のことなのですが、この作品は別に史実に忠実に描かれているわけではないので、その前提で楽しむとちょうどよいかと思います。
さて、次の第10集ですが、いつものペースだと、おそらく2011年1月前後。