2012/11/17(土)。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版である。前作から2年ぶりである。
一応、2年前の時点の情報をもとにすると、こんな感じだったと記憶している。もともとQと?が同時上映だったものが、分割されて今回Qが上映されることになるわけだが、まぁ、それはそれとして。
2007年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
2009年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
2012年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」←今ココ
201?年「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?」(仮)
さて、何から書いたらよいものか。
という状況になった。
主人公である碇シンジは作中で現状を理解できずにいた。見ているこちらとしても、それと同じ状況だった。
物語は「破」の14年後から唐突に始まる。
あれ?「破」の時の「Q」予告ではいろいろとあったよね、ネルフがどうとか、カヲルの乗るエヴァがセントラルドグマを降下したりとか、眼帯のアスカが…とか。あれ、どこいっちゃったの……と思いながら見ていたのだが、どうも物語の流れはこういうことらしい。
序 → 破 → 予告 → Q
「破」終盤で初号機が引き起こしたアレがサードインパクトで、カヲルによって中断させられたために最悪の事態にはならなかったものの、人類に対して相応の被害が発生したこととか、カヲルの乗るエヴァがセントラルドグマで何かやったりとか、そのエヴァが自律型に改造されたりとか、第2の使徒リリスが首チョンパになったりとか、ネルフは解体され職員も幽閉され、いろいろあった結果、「Q」に繋がっているようだ。
そんなわけで主人公である碇シンジと、そんなことつゆ知らず破の続きを楽しみにしていた観客達は、その14年の間に何があったのか知らないまま物語のど真ん中に放置されてしまったのでありました。アクションもそう多くはなく、どちらかというとシンジにスポットがあてられ、テレビシリーズでいうところの後半の少し陰鬱な感じのするあんな感じが展開していった。「破」でエンタテイメント性を追求したような内容だったので今回はどうなるかと思ったら、観終わった後の感想は「あぁなんというかエヴァだったな」と。
テレビCMでこう言っていた。
「これはアニメではない。エヴァである」
と。
確かにその通りだったと思う。
それにしてもあれだな。
「破」終盤でミサトさんが
「行きなさい、シンジ君。誰のためでもない、あなた自身の願いのために」
って言ったのに、
「Q」ではシンジに対して罪人扱いで
「もう何もしないで」
と冷たく言い放つ、そのギャップ。何があったんだよって感じですよ。
14年って凄いな。
さて、完結編となる次回については、
次回予告によると、
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:|┃」
だそうだ。
タイトルがずいぶん変わったなぁ。
シンは新とも真とも、シンジのシンとも取れる。
ヱヲをエオに戻しているあたりは、もとのエヴァンゲリオンに戻ってきた可能性も想像できる。
最後の記号は、序破Qのようにコロンを挟んだ記号と見れば音楽記号の終了になるし、コロンも含めた記号と見れば、反復終了記号とも見てとれる。終了をあらわすならこれでオシマイだし、反復終了記号であればここまでを1度ループさせて次に進むという意味になる。
もっとも、向こう側では「ほら、オタク諸君が勝手に考えてくれたよ、面白いね、ハハハ」と乾いた笑いをしているかもしれない。
エヴァ初号機を組み込むことで空を飛ぶことを可能にした戦艦ヴンダー(Wunder: ドイツ語で奇跡)だけど、あれ、ユイの視点からすると、すごいな。エヴァとして息子を一所懸命守ってたと思ったら、戦艦のエンジンにされてしまったんだから。
そういえば、使徒についてはこんな感じでよいのだろか。
第1の使徒:渚カヲルだった
第2の使徒:リリス。NERV地下にいる白い巨人。
第3の使徒:破冒頭でマリが戦ったアレ
第4の使徒:シンジが初めて戦った使徒
第5の使徒:トウジ達をエントリープラグ内に入れて戦ったアレ
第6の使徒:正八面体
第7の使徒:アスカが戦った時計みたいなやつ
第8の使徒:衛星軌道上から落下してくるやつ
第9の使徒:エヴァ3号機を乗っ取ったアレ
第10の使徒:最強の拒絶タイプ。零号機を綾波ごと食らったアレ。
第11の使徒:「Q」冒頭、十字型の箱にいたやつ
第12の使徒:「Q」終盤、マークシックスにいたやつ
第13の使徒:渚カヲルがゲンドウの策略により第1の使徒から第13使徒に堕とされた
次はいつかなぁ。2年後かな。2014年。いや2015年だったりして。エヴァイヤーとか言って(笑)