昔、アクトレイザーをプレイしたことがある。
JR秋葉原駅の電気街口を出るとほぼ目の前にあるトキワ無線で、980円だったかなぁ、激安ソフトの常連と化していた。世間的な評判としてはそれほど良いものではなかったが、音楽に関してだけは古代祐三が担当しているからか評判は良かったと記憶している。で、その昔、そのアクトレイザーをトキワ無線で買ってプレイした。
内容的には2つのフェーズに別れたゲーム内容で、神として世界を作っていくシムシティーのようなゲーム内容と、時々見つかる魔物の巣窟みたいなところに神自ら出向いてそこにいる魔物たちをぶった押していく横スクロールのアクションゲームである。
一見2つの要素を兼ねた面白そうなゲームに聞こえるが、実際にプレイしてみると、なんというかどちらも中途半端だった。世界を作るにしてもさほど自由度があるわけではなく、おそらく同じような作業を繰り返すのみである。おそらくプレイした人それぞれ個性的な世界ができる……ということは無く、最終的には似たようなものができあがるのだと思う。アクションは普通だった。決してつまらないわけではなく、クソゲーというわけではない。一言で言えば普通すぎるのだ。他人に大いに勧められるほどのものというわけでもない。そんなゲームだった。ただしあくまで断っておくが980円で買ったこのゲームは、きちんとエンディングまで見て十分に楽しんでいる。980円だからかもしれないけど。
このアクトレイザーの最大の特徴は音楽だろうか。スーパーフェミコン初期のソフトはプリセット音色の中でもシンセ系のものを多用するものが多く、聞いていても似たような印象が強かった。そんな中で古代祐三作曲のアクトレイザー楽曲は、音色と音楽のバランスが良く、オーケストラ調の音楽は当時のSFCでは他に類を見ず、聞き心地、聞き応えともに十分すぎるほどのものだった。個人的にはフィロソマが一番好き。
アクトレイザーはWiiを持っている人ならバーチャルコンソールでプレイできる。Wiiポイント800だから損には感じないと思われ。
そんな古代祐三の作品が、CDに収録されて発売されます。
→ 【全曲新規レコーディング 豪華3枚組】ニンテンドーDS『世界樹の迷宮』作曲者、古代祐三氏の作品群が蘇る!
収録されるのはアクトレイザーとストーリーオブトア。それと、アクトレイザーとミスティーブルーのサウンドボードIIバージョン。アクトレイザーの音楽が死ぬほど好きという人がいたら、たぶんその人にとっては鼻血噴き出しながらうんこもらしちゃうほど興奮しそうな感じがします。私もサウンドボードIIバージョンのフィロソマ聞いてみたい。
一番気になるのは「Vol.1」となっていることだろうか。
ザ・スキームとか68Kボスコニアンとか高橋名人の大冒険島とか出ちゃうんだろうか。
→ Amazon.co.jp: 古代祐三 BEST COLLECTION Vol.1: 音楽: 古代祐三,ゲーム・ミュージック
ゲーム「イース」などで人気を誇る古代祐三のベストアルバム。2008/1/13現在ではVol.2までが発売されています。で、このVol.1にはプレミアが付き長らく入手困難となっていたゲーム「アクトレイザー」の音源が収録...