硫化水素自殺硫化水素の作り方を記載して、さらに自殺に結びつけたり推奨したりするようなページに対して、有害情報としてISPに適切な対処を求めてるそうです。
→ 硫化水素自殺を誘引する情報に適切な対応を、通信4団体がISPに呼びかけ
→ 硫化水素の自殺指南、警察庁がプロバイダーに削除要請 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
→ 硫化水素自殺:防げ!! 県内、1年間で5件発生 県警、対策に躍起 /徳島 - 毎日jp(毎日新聞)
何年か前に火山性の(単純に温泉だったかな?)硫化水素で一家全員が死亡した事故があった際に注意喚起してたから、硫化水素の危険性(ある程度の濃度になると即死)はそれなりに認知されてるもんだと思い込んでたけど、そうでもないのかな。硫化水素自殺関連でマスコミがおそらく一番最初に大々的に取り上げたと思うんだけど、マンションでの自殺で近所の人が近くに避難して何人もの二次被害が出たってニュースを見ながら、ふとそんなことを思ってました。自分だったら、たまごの腐った匂いがして、有毒ガスで自殺した人が同じマンション内にいるなんてことがわかったら硫化水素の可能性を大いに疑って一目散に逃げさせていただく。たとえ自分の家族が自殺してたとしても助けには入らない。二次被害が怖すぎて。助けにはいって巻き添え食っちゃった人とか、現場の階下で様子見てて二次被害にあった人とか、被害者に対してこういうこと言うのは申し訳ないけど、軽率すぎると思ってしまったのも事実。
そのニュース以来、やたらとマスコミが硫化水素自殺を扱うようになったけど、そのおかげもあって硫化水素の危険性が再び言及されることになったと同時に、「硫化水素による自殺」という情報も広く伝わってしまった。一応、自殺しないよう、相談窓口含めて伝えてるとはいえ、「これってどうやってるの?」と硫化水素の硫の字も興味無かったようなうちの親でさえ気にしてしまうくらいですから、自殺願望のある人が知ったらそりゃもうやり方調べまくるんじゃない? 難しいですな、報道ってのも。
でも硫化水素で自殺できるなんてのが知るところになれば、上のように“有害情報”なるものをどうにかしても時間の問題でしょう。なにしろ硫化水素を作るだけなら、酸と硫黄のもと(金属硫化物とか)があればいいくらいのことは、中学生程度の知識でわかってしまうわけで、あとはそれを揃えれば実行に移せてしまう。硫黄のもとが手に入るかというのがネックになりそうだけど、ぱっと湯の花とか思いついてしまうあたりそんなに難しいこともなさそうだし(湯の花で硫化水素が発生するかどうかは知らんが)。有害情報サイトを規制したところで、「硫化水素で自殺できる」という情報さえあればたどり着くよな、簡単に、なんてことを思った今日この頃。ただやっぱりあれですよ、死にたいなら好きに死ねばいいけど、他人に迷惑かけずに死んでくれと言いたい。
正直、自殺云々なんてどうでもいいんですけどね。一番怖いのは、硫化水素をテロ的な活動に使われること。簡単に多大な被害を与えられる可能性があるだけに、ね。朝のラッシュ時の地下鉄車内で……なんかパニックになりそうですよ? あと、硫化水素関係なく「硫化水素発生中」って書かれた張り紙をイタズラで貼られたら、一時騒然な状態になるよね。そんな事態にならないことを祈ります。