・nm (ナノメートル)をわざわざ10億分の1メートルと言い直すこと。
→ nanoという接頭辞がわからない人からすると10億分の1と言われたほうがいいのだろうけど、実際10億分の1と言われてピンと来るのかなぁ……と。
・パーセントポイントを単にポイントと省略すること。
→というか、パーセントポイントのことだと知ってる人のほうが少ないんじゃないかと思えてきた。
・東京ドーム○○個分。
→ 東京ドームの大きさを把握していればわかりやすい表現だけど、そうでないとピンと来ないかもしれない表現。実際把握してる人がどれだけいるのかわからないけど、たとえば関西方面だと甲子園球場○○個分とかそういう表現するのだろうか。ちなみに東京ドームは、面積46,755m2、容積124万m3だそうだ。
・レモン○○個分のビタミンC。
→よく宣伝文句で使われているこの手の表現は、農水省のガイドラインにより1個20mgで計算されている。そもそもレモン1個あたりのビタミンC含有量は100gあたり100mgほど。しかも皮の部分に半分以上含まれているので、実際果汁のみで摂取できる量はそれほど多いわけではない(少ないわけでもないが)。単純にビタミンCを摂取したいなら、他の果物や野菜のほうが効率がよかったりする。
・放射能
→ たまにニュースなどで「放射能漏れ」なんていう素敵な言葉を聞くと、放射能と放射性物質と放射線をごっちゃにしてるんかな……などと思ってしまい、結局、何が漏れたのかよくわからないことがあります。放射能は放射線を出す能力のこと、放射性物質は放射能を持つ物質のこと。日本語のプロであるはずのニュースキャスターがこういう言葉を使用していると、よく言われる若者の日本語の乱れなんてのは些細なものかもしれませんね。
・高速道路の距離表示
→ 私なんかの感覚だと、その道路を走っていったらその都道府県に入るまで何kmっていう表示にしてくれたほうがわかりやすいけど、車を運転する人はどうなのかな。
そんなわけでありまして、関連した話かどうかは知りませんが、たまに話題になる独立行政法人 国立国語研究所がいろいろとやっていて、今年は『「病院の言葉」を分かりやすくする提案』なんてのをやっていたり、最近どうしてるんだかわからないけど外来語を日本語で言い換えたりってのをがんばってやっています。ただ、たぶんまじめにやっているんだろうけど、余計にわかりづらくなったり、言葉の本質を無視したり、間違ってたりというところもたまにあったりして、資料を見てると結構楽しいかもしれません。