トップ «セシルの日記 6 メイン セシルの日記 8» 編集

ツッコミ日記 Encylopedia


[FF] セシルの日記 7 [長年日記]

2008年01月23日 21:56更新

セシルの日記 7

試練の山でテラのじいさんと出会った。

ゴルベーザを倒すためにメテオという魔法を探してこの試練の山にたどり着いたらしい。それで俺と出会うなんて偶然とは怖ろしいものだ。でも今の俺にはとてもありがたい。じいさんがまぶしく見える。ここのところ人間不信になってたせいか、孤独なほうが気が楽だと勘違いしてたけど、やっぱり仲間と一緒のほうが嬉しい。

頂上付近でゴルベーザ四天王、土のスカルミリョーネと出会った。試練の山という割にはたいしたことのない道のりだったので、やっと試練っぽくなってきた。相手がアンデッドということもあり、パロムの火の魔法が大活躍だった。俺はあいかわらず役立たずだ。仕方ないんだよ、俺、暗黒騎士だし。どうがんばったって有効な攻撃できやしない。言い訳しても、幼稚園児に負けたのはヘコむ。これも俺の試練なのだろうか。心が痛いぜ。

申し訳なさ過ぎて小さくなりながらパーティの後ろでとぼとぼと歩いていたら、倒したはずのスカルミリョーネが背後から襲ってきた。バックアタックだ。さすがアンデッド、しつこいな。しかし俺が偶然後ろにいたからか、バックアタックが無効になった。これって不幸中の幸い? パロムとポロムが何やら俺を見て目を輝かせてる。羨望のまなざしだ。いや、俺、そういうつもりで後ろにいたんじゃないし。またそんな謙遜具合が子供たちの心をぐっとつかんだようだ。俺、運気あがってきたかも。ま、戦闘では相変わらず役立たずなんだけれども。

試練の山の頂上には墓みたいなものがあった。近づくと、あやしい場所に連れて行かれ、気がつくとパラディンになっていた。どういうトリックだ、これ。俺の気を失わせて、その間に裸にして着替えさせたのか。よく見ると目の前に俺にそっくりな奴がいるじゃないか。あいつ、暗黒騎士の装備をしてる。あいつか。あいつがやったのか。

あ、ポロムが目を背けてる。パロムがなにかニヤニヤしてる。くそう、あいつらなんだってんだよ。じいさん、股間おさえてなにモジモジしてるんだよ。お前、そういう趣味あったのかよ。ちくしょう、じいさんと子供の見てる前で、俺の知らぬ間に生まれたままの姿にして、よもやあんなことこんなことしたかもしれないとは、なんたる屈辱。

しかし目の前のこいつ、やる気マンマンだな。このままじゃ俺が(性的な意味でも)危ない。かといって、こいつ本気で倒しにかかって俺自身大丈夫なのか心配だ。よくあるじゃないか、そっくりな自分に斬りかかったら、同じダメージ受けたとか、そういうの。それだったらやべぇ。何にしろやべぇ。守れ、俺自信を全力で守れ。

……とか考えているうちに、わけのわからない声がして試練とやらが終わったらしい。そうか、パラディンだから時には何かを守るための戦いというのもあるということか。暗黒騎士時代には考えられなかったことだな。テラも俺の陵辱姿を見たおかげで若い頃を思い出して、呪文も思い出したらしい。よかったな。俺は大切な何かを失って、別の何かを手に入れたよ。過ぎたことはもういいよ。いつまでもくよくよしていられない。生まれ変わった俺は、新たに生きていくんだ。アダマンアーマーも装備できるようになったし、これでみんなと互角だぜ。レベル1だけど。

テラのじいさんが、メテオを覚えたせいか、ゴルベーザを倒すのにやるきマンマンだ。それはいいんだが、レベルアップすると体力とか下がるようなカラダなんだし、MP足らなくてメテオ使えないんだから無茶すんな。こっちがヒヤヒヤする。

ミシディアまで戻ると真実を告げられた。やはりこいつら俺のこと信用してなかったんだな。薄々感じてたけどな。いいよ、一度はここで大量殺戮した身だ。信用してもらおうなんてのがおこがましい話だ。とりあえず長老にデビルロードを使わせてもらう許可をもらった。これでバロンに乗り込める。

[]