黒ひげ危機一髪といいますと、剣をブッ刺して飛び出たら負けといいつつ、発売当初は実は勝ちだったけどテレビ番組の影響で負けというイメージが強くついてしまったというのが以前トリビアの泉かなにかでやってたかと思います。そーっと刺すと感触が違うんでわかるんですよね、黒ひげが飛び出るかでないか。いろいろなシリーズが登場していたのですべてでわかるのかはわかりませんけど、私が持っていたものは、それで判別できたので勝負にならないなんてことがありました。黒ひげ危機一髪を攻略しても意味がなかったわけです。ここと決めたら、一気に刺す。黒ひげ危機一髪の醍醐味はまさにこれだと、私は思います。
そんな黒ひげ危機一髪は、TBSの番組である「バク天」の企画で、レイザーラモンHGがトミーに行って「黒ひゲイ危機一発」の企画を持ち込んで実際に3つだけ試作品を作ってもらったってのがあったのを思い出しました。
それが実際に商品化されるということで、「株式会社トミー「黒ひげ危機一発!」トップページ」に告知が出たようなのですが、発売を目前にして待ったがかかった。
待ったをかけたのは「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」。毎日新聞の伝えたところによると、発売中止を求める抗議文を送ったのだそうだ。それによると、
・同性愛者およびそれを連想させる人物を樽に入れて剣で突き刺して楽しむ玩具は同性愛者に対する差別である
・同性愛者は差別して良いという意識を子どもたちに植え込む恐れがある
だそうだ。
これ見てちょっと悲しくなりました。オリジナルの黒ひげ危機一髪を見て、黒ひげに対してそんな気持ちも考えも私は持ったことなかったでしたから、「ああ、そういう見方、考え方もあるのだな」と思ったわけですよ。きっと彼らは黒ひげが差別されていると、ずっと心に思ってきたのだななんて思った次第。
現実に海賊が存在するわけですが、黒ひげを見て彼に対して現実の海賊に対する気持ちと同じ気持ちを持つかというと、彼をユーモラスに感じ好印象をもつ人のほうが多いんじゃないだろうかなぁなんてことを思う。黒ひゲイ危機一発もね、むしろユーモアがあっていいんじゃないかと思ったし、番組で試作品を見たときに商品化すればいいのになんてことを思ったりもした。
とはいえ、所詮対岸の火事を眺めているだけの存在ですから、自分に近いところを想定して考えてみる。
たとえば、黒ヒゲを、ハーロックとかメーテルに置き換えてみよう。……それはそれで面白いんじゃない?鉄郎やトチローでもいけますよ?
じゃあ、今度はドラクエで考えてみましょうか。たとえば、ローレシアの王子とかムーンブルクの王女。というか、ドラクエの世界なら、もうなんかなんでもありな気がする……。
ただねぇ、おちゃらけばかりが前面に出されても、まじめに取り組んでるセクシュアルマイノリティ教職員ネットワークの人達も困惑するだけかもしれない。そもそもレイザーラモンHGや藤井隆などの存在自体はどう思ってるのだろう。
そういえばレイザーラモンHGがバク天に出始めた頃、レイザーラモン住谷って芸名で出てたような気がしますが、いつの間にやらHGになってたのはなぜだろう。
謎が謎を呼ぶレイザーラモンHG。なんかもう文章がグダグダでまとめられなくなった……。