ドルアーガの塔。
1984年にアーケードゲーム市場に登場したアクションロールプレイングゲーム。主人公ギルを操作し、60階建ての塔最上階に捕えられたカイを救うことが目的となっている。単なるアクションゲームと異なり、各フロアごとに宝箱が設定されており(存在しないフロアもある)、その宝箱を出現させるための条件を見つける謎解き要素もあったことから、今の世で言う攻略本を一般化させる走りとなった作品でもある(※)。宝箱から入手したアイテムにより主人公ギルがだんだん強くなっていくという、成長要素を取り入れたアクションゲームは当時では珍しかった。宝箱からアイテムを取得していかなければエンディングへ到達することが困難なことから難易度は基本的に高かったが、それまでに無い独特のゲーム性が気に入られたか人気となり、その後パソコンやファミコン等への意欲的な移植へと繋がっていく。これら移植作品に関しては作り手のこだわりかわからないが、宝箱の出現条件がオリジナルであるアーケード版と異なっているという特徴があった。そのため、アーケード版をやりこんだ人も各移植作品においても宝箱を探し出すという楽しみは変わらず存在していた。
※ 攻略本のようなものはパソコンゲームの世界では存在していたし、ゼビウスの時点でも存在していたらしい
ドルアーガの塔の迷路生成アルゴリズムは近年知って感心したなぁ。
イシターの復活。
1986年にアーケードゲーム市場に登場したアクションロールプレイングゲーム。主人公カイとギルを操作し、ドルアーガの塔最上階から128あるフロアを行き来して、塔を脱出することが目的となっている。今作では成長要素をさらに明確化し、敵を倒して経験値を得ることで成長することでギルのHPが増えたり、カイのMPが増える(ことで使用可能な呪文の種類、回数が増える)ようになっている。前作がアクション要素のほうが大きかったシステムであるのに対し、今回はアクションRPGとしての色合いがかなり濃いものとなっている。また、パスワードコンティニュー制を導入したことにより、育てたキャラクターを使って再プレイできるようになっており、アーケードゲームとしてはかなり異質な存在であった。システム上、強くなったキャラクターを使ってプレイすると長時間のプレイが可能となる(※)ため、ゲームセンター側からしてみれば“儲からないゲーム”であった。そのため、当時は設置されても短期間で撤去されてしまうこともあった。
これが登場したのがちょうど夏だったこともあり、夏休みということを最大限に活用し、来店の少ない時間を狙ってこれをプレイしたのはいい思い出。ルームパスワードをメモりながら、キラークラウドでナイト系をぶっ倒し続けながら、背後のプレイ待ちのプレッシャーに耐えながら、ゲームオーバー後のパスワードを盗まれないように気をつけながら、楽しんだのもいい思い出。
※ わざと迂回するルートを取ったり、経験値稼ぎなどをすることで、2時間3時間くらい平気で遊べてしまう
その後、カイの冒険、ザ・ブルークリスタルロッドとリリースされ、シリーズが完結した。
そんなドルアーガの塔でありますが、昨年の春だったか、ドルアーガの塔をオンラインRPGとアニメ化するというニュースが流れて、アニメはどうなったんだろうなぁと思っていたら、先日行われたゲームショウで発表があったりして、2008年春からテレビアニメ化と、いまのところはそんな感じになってるらしい。
このアニメは、ドルアーガの塔の時代よりも80年後の世界ですが、作品位置的には正史ではなく外伝とされているようであります。というか、公式サイト見たとき、新手のテイルズシリーズかと思った。テイルズ・オブ・ドルアーガ(笑)