トップ «東京モーターショーの松本零士表.. メイン 2011/12/09 忘年会» 編集

ツッコミ日記 Encylopedia


[食べ物] 東京チカラめし「焼き牛丼」を食べた [長年日記]

2012年03月05日 08:55更新

東京チカラめし「焼き牛丼」を食べた

2011/12/07 昼食。

いつもと違う道を進んでみたら何か違うお店あるだろうかと思ったら、あった。

そこに見慣れぬ言葉があった。

それは「焼き牛丼」。東京チカラめしという店らしいが、焼き牛丼ってなんだ?と思い店に入ってみた。

頼んだものは「焼き牛丼」並盛。

本来320円らしいが、今はオープン価格で280円なのだそうだ。

ちなみに年あけても280円。いつまで280円なのかわからないけど、320円で提供した事実を作らないと、公正取引委員会が動くと思うんだが。

さて、焼き牛丼ですが、出てきたものは、牛肉をスライスしたものにタレをつけて焼いてごはんに乗せたもの。

あぁ、焼き牛丼とは、「焼き」「牛丼」ではなく、「焼き牛」「丼」か。

焼肉丼とかカルビ丼と同じ。

牛丼をどう定義するかにもよるけど、牛肉をしょうゆベースの汁で煮込んだものをごはんに乗せたものだとすると、これは煮込んでないので牛丼ではない。別の食べ物と言える。でもウソは言ってない。焼き牛丼という言葉をどうとらえるか、だけだな。

味のほうは、タレが甘辛系。若干脂っこい感じなので、味付けが濃いと感じる人もいると思われる。なので、焼肉とかで甘い感じのタレが嫌いな人、脂っこい味付けが嫌いな人はは不向きだ。

肉は煮込みではなく焼いてるだけなので、すき家のように煮崩れしておらず、肉自体も縮まずそれなりの存在感がある。食べた限りでは肉食ってる感は牛丼より上で、味付けは個人的に好みのほうなのでおいしく食べることができた。なんとなくだが、並盛なのにごはんが多いような気がする。さらに味噌汁も付く。

ただし難点がいくつかあった。

・丼がベタベタする。たぶん脂でベトベトしているのだろうと思うが。とりあえずナプキンで拭いてから食った。せめて拭いてから客に提供してもいいような気がすると思った。(後日、訪れた際は、出す前に布巾で拭いてた。最初に訪れた時よりベトベトしてない。改善されたようだ。)

・頼んだものが出てくるまで若干時間がかかる。牛丼は鍋に煮込んであるものをよそうだけだが、こちらは焼くという手順が加わっているので、その分客に提供するまでの時間がかかってしまう。食べる側からすると少し待たされることになるし、店側としては回転率が悪くなる。店側がどうだろうとどうでもいいけど、客側としては急ぎの時には不向きな店。

・客の捌きかたがイマイチ。訪れた店舗は、客のスペースが狭く、厨房のほうが広いという構造。おそらくできるだけ客を多く座らせるために設計された結果だと思うが、客の動ける範囲が狭いため、混雑すると居場所がだんだんとなくなる。一応、待っている客を店の端のほうから並ばせるが、5〜6人くらい並ぶと、券売機を塞いでしまう状態となるため、それ以降の人は食券を購入できなくなってしまう。

というか、言葉だけだとわかりづらいので、絵をかいてみた。

画像の説明

黒い●は座席。青い●は弁当待ち。赤い●は座席の順番待ち(店員指示)。実際はこんなに●は無く、たとえば、券売機横の赤●は4人しか入れない。赤●は絵の感じに並ぶのであっという間に券売機が使用できなくなるのだ。なんともばかばかしい状態である。こういう風に並ばせる店員も悪いが、そもそも、この店舗、客の動線が狭すぎるのが問題なのだ。人1人分しかスペースが無いので、人が並ぶような場所がはじめから存在してない。混雑した時の状況を想定した作りになっていないのだと思う。もっとも、混雑するのは昼くらいだろうから、それさえ乗り越えてしまえばいいってことなのかもしれない。

さて、何回か行ってみて気づいたのだが、この焼き牛丼はずいぶん「ムラ」がある。

たとえば、

<味付け>

・焼肉屋であるような甘みの強い濃い味付け

・甘みが少なく、しょうがっぽい感じの味付け

があった。タレがたくさんついてたり、全然ついてなかったりと、味付けの基準がどこにあるのか、よくわからない。

他にも、

<焼き方>

・焦げ目がなく、香ばしい風味は無いかわりに、ふうわりとやわらかい仕上げ。

・薄茶色の焦げ目がついて、香ばしい風味があるかわりに、肉は若干硬めに仕上がっている

・こげ茶に焦げ目がついて、肉がかなりかたくなっている状態

・黒こげ部分がかなり入り、カリカリベーコン状態

と、いろいろあって、焼き牛丼としてはどの状態が正しいのかさっぱりである。

1/28にヤマト復活篇DC版を見る前に新宿1号店で食べた時は、まさに一番下で、四角い肉の四隅がまるで“墨汁をつけた親指で押印”したかのようにしっかりと黒くこげた部分があり、周囲も黒くなって、「こんなの出していいんだろうか?」と思いたくなる状態だった。

肉自体、四角い薄切り肉の半分が脂身なものから、すべて赤身で硬い肉までバラエティに富んでいて、それ自体はコストを抑えるために部位指定してないからだろうけど、作り方がいろいろあっちゃダメだろ……と思うのだが、そのあたり適当なのも値段相応ってことになってしまうんだろうか。わざわざマズく作らなくても、と思うのだが、もったいない。

例えばすき家だと、同じ店舗で違う日に行くと味が違うことがあったし(変な風味だったこともあった)、松屋の場合は都内の某駅前にある店舗は脂臭くてクソまずい味付けだった。

チェーン店だから、基本的に同じマニュアルに従って作ると思ってるけど違うのかなぁ。

[]